AIDMA
01 AIDMAとは?
AIDMA(アイドマ)とは、消費者が商品・サービスを知ってから購買するまでの心理プロセスを5段階で表したモデルです。1924年にアメリカの広告実務家ローランド・ホールが提唱しました。
A(Attention・注意)→ I(Interest・興味)→ D(Desire・欲求)→ M(Memory・記憶)→ A(Action・行動)の頭文字を取った略語で、マーケティング・広告・コンテンツ設計の基礎フレームワークとして世界中で使われています。
広告・検索・SNSで商品・サービスの存在を初めて認識する段階。「知ってもらう」ことが目標。
「なんか面白そう」「自分に関係あるかも」という興味が生まれる段階。コンテンツの質が重要。
「これが欲しい」「使ってみたい」という具体的な欲求が生まれる段階。比較・検討が始まる。
購買タイミングが来たときに思い出してもらう段階。リマインダー・ブランディングが重要。
実際に購買・申し込み・登録をする段階。CVR最大化・購買障壁の除去が目標。
02 なぜAIDMAが重要なのか
AIDMAが重要な理由は、施策の「どのフェーズに問題があるか」を特定できるからです。「広告クリック率は高いが購買率が低い」なら問題はDesire〜Action段階、「そもそも認知がない」ならAttention段階、という形で原因を特定できます。
フェーズごとに最適な施策・KPIが異なります。Attentionには到達リーチ・インプレッション数、InterestにはCTR・滞在時間、DesireにはWish list追加・比較行動、ActionにはCVR・購買数という具合です。
03 各フェーズの施策例
SNS広告・ディスプレイ広告・PR・インフルエンサー投稿・SEO記事。「初めて知ってもらう」ための幅広いリーチが目標。
ブログ記事・動画コンテンツ・メルマガ・SNS投稿。「もっと知りたい」という気持ちを育てる情報提供が目標。
事例紹介・比較コンテンツ・レビュー・デモ動画・無料トライアル。「これが欲しい」という確信を強化する。
リターゲティング広告・メルマガ・LINE配信・プッシュ通知。購買タイミングに「あのブランドだ」と思い出してもらう。
LP最適化・CTA改善・限定オファー・カート放棄メール・決済方法の多様化。購買の最終障壁を取り除く。
A→インプレッション/リーチ、I→CTR/滞在時間、D→Wishlist/比較行動、M→再訪問率、A→CVR/購買数でフェーズごとに計測。
04 デザインへの活用法
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Attentionフェーズ:視覚的インパクトを最大化する:広告バナー・サムネイルは0.1秒で目を引くデザインが必要。コントラスト・大きなビジュアル・短いコピーが基本。
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InterestフェーズはLP・ブログの可読性を高める:読みやすい文字サイズ・行間・見出し設計。ユーザーが途中で離脱しないレイアウト設計がInterestを維持する。
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Desireフェーズは社会的証明・事例を視覚的に強調する:レビュー・導入事例・数字の実績をビジュアルで見せる。「欲しい」という確信を視覚的証拠で支える。
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ActionフェーズはCTAを最大限に目立たせる:高コントラストなCTAボタン・余白の確保・購買の最終ステップを簡単にするUI設計。
05 AIDMAを使ったマーケ戦略
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ファネル分析でボトルネックを特定する:各フェーズのKPIを計測し、最も脱落が多いフェーズを特定する。「全体最適」より「ボトルネック解消」が最速の成果につながる。
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フェーズに合わせたコンテンツを設計する:Attentionには認知広告・拡散コンテンツ、DesireにはLP・事例紹介という形でフェーズ別にコンテンツを設計する。
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リターゲティングでMemoryフェーズを強化する:一度訪問したユーザーへの追跡広告でブランドを記憶に定着させる。購買検討期間が長い商品では特に重要。
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現代版のAISAS・AIDCAも理解する:デジタル時代にはAIDMAのM(記憶)が弱まり、S(Search・検索)S(Share・拡散)が重要になったAISASモデルも併用して考える。
06 注意点
AIDMAは1924年提唱の古典的モデルで、SNS・検索・レビューが複雑に絡み合う現代の購買行動を完全に表せません。AIDMAを基礎として理解しつつ、AISAS・DECAX・カスタマージャーニーマップなどの現代的フレームワークと組み合わせて使いましょう。
ユーザーはAttentionからActionまで直線的に進むわけではありません。DesireからInterestに戻ったり、Memoryフェーズで競合に乗り換えたりします。実際の購買行動は複雑な非線形プロセスであることを忘れないようにしましょう。
07 まとめ
- ◉消費者の購買プロセスを注意・興味・欲求・記憶・行動の5段階で表したモデル
- ◉1924年にローランド・ホールが提唱。マーケティングの基礎フレームワーク
- ◉各フェーズのKPIを計測し、最もボトルネックのフェーズへの施策を優先する
- ◉広告・コンテンツ・LP・CTA・リターゲティングをフェーズに合わせて設計する
- ◉現代ではAISAS・カスタマージャーニーと組み合わせて使うことが推奨される

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